エビデンス集(表紙)
関節

【エビデンス集】関節

【目的】

a) 変形性関節症のCRPに対するクリルオイルの効果を評価すること
b) 関節炎症状に対するクリルオイルの有効性を評価すること


【方法】

変形性関節症の診断をうけた、血液検査でCRP値が上昇(1.0mg/dl以上)した患者90名に対して、二重盲検比較試験でクリルオイル(300 mg/日)とプラセボを投与し、CRPとWestern Ontario and McMaster Universities(WOMAC)変形性関節症スコアをベースライン、7、14、30日目に測定した。


【結果】

クリルオイルは投与7日後、14日後、30日後で、CRPを19.3%、29.7%、30.9%と有意に減少。一方、プラセボ群では7日後、14日後に15.7%、32.1%へ増加、30日後は25.1%となった。
また、クリルオイルは、3つのWOMACスコアのすべてで有意な減少を示した。
投与7日後には、疼痛スコアを28.9%、硬直を20.3%、機能障害を22.8%、それぞれ減少させた。


【考察】

僅か1日300 mgのクリルオイルが、7日および14日という短い治療期間中で、炎症を有意に抑制し、関節炎症状を軽減することを明確に示した。